没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「フィリシティ?」

「はい。その部屋には結界がはられていて、部屋が認めた女性の後継者しか入室できません。わたしは入れました。ということは認められたということです」

「結界?」

そんなものを張れる者と言えば…

魔女しかいない。

「おそらくコルタナの涙の魔女だな」

「はい。そうでしょうな」

その部屋の秘密を明かさねばなるまい。
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