没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
◇
「殿下、どうおわびをすればいいのか…」
4人での会合の後、老侯爵が疲れたので先に休むとサロンを後にすると、ローマンが気を利かせて、「少し庭に出ています」と、ピンク色の髪の侍女に案内してもらい、出て行ってくれたので、フィリシティと2人きりになった。
やはり思った通り、フィリシティはクランドンがコルタナの涙を隠し持っていたことが許せないようだ。
「フィリシティ。前にも言ったが、俺は真実をあきらかにしたいだけで、フィリシティに詫びを入れて欲しいと言った覚えはないのだがな」
「ですが…」
なんと言ったらわかってくれるのだろうか…
クランドンはもしかしたら黒いのかもしれないが、フィリシティがそんな人間ではないことはわかっているし、今まで一度もクランドンとかかわっていなかったのだから詫びる必要などないというのに…。
「殿下、どうおわびをすればいいのか…」
4人での会合の後、老侯爵が疲れたので先に休むとサロンを後にすると、ローマンが気を利かせて、「少し庭に出ています」と、ピンク色の髪の侍女に案内してもらい、出て行ってくれたので、フィリシティと2人きりになった。
やはり思った通り、フィリシティはクランドンがコルタナの涙を隠し持っていたことが許せないようだ。
「フィリシティ。前にも言ったが、俺は真実をあきらかにしたいだけで、フィリシティに詫びを入れて欲しいと言った覚えはないのだがな」
「ですが…」
なんと言ったらわかってくれるのだろうか…
クランドンはもしかしたら黒いのかもしれないが、フィリシティがそんな人間ではないことはわかっているし、今まで一度もクランドンとかかわっていなかったのだから詫びる必要などないというのに…。