没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「俺はそれより、お前に、もっと前を向いてほしい。まだ秘密の部屋の中にわかっていないことがあるのだから、それを2人で明かそうではないか」

「殿下…」

レオンは向かいに座るフィリシティの瞳を見つめた。

「俺と…お前で…だ」

フィリシティのその琥珀色の瞳の中にキラキラと輝きが見える。



美しい…



お前が好きだと…言いたい。



が、まだ早い。
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