没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「わ、わかりました」

レオンが見つめていたからか、フィリシティが少し赤くなり視線を逸らせ、俯いた。

かわいい…。

思わずフィリシティの側に回って抱きしめたくなるのを堪えた。


「では、わたし、少し父の領地に戻ってこようと思うのですが…」

「え?」

まさかそう来るとは思わずレオンは面食らった。
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