没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
魔法の中に、例外設定をかけてある気がしたのだ。この魔法は恐ろしく高度な魔法だ。おそらくミカリオン建国時の魔女の仕業だろう。
『コルタナの涙』を侯爵家に預けるためにここにあらんかぎりの力を振り絞って結界を作り閉じ込めたのだ。
それにしても小さい部屋だ。
待てよ?
「フィリシティ。これはどこかに隠し扉があるはずだぞ」
「え?」
「その本棚の後ろに空間があるはずだ。みなぎる魔力を感じる。考えてみろ。この本棚の向こう側に空間があるとして、その上はちょうど…庭のあの謎の木の辺りだ。何かあるな。」
レオンは、本棚の中央にある、謎の木の花をモチーフにした木彫りを指でなぞった。
『コルタナの涙』を侯爵家に預けるためにここにあらんかぎりの力を振り絞って結界を作り閉じ込めたのだ。
それにしても小さい部屋だ。
待てよ?
「フィリシティ。これはどこかに隠し扉があるはずだぞ」
「え?」
「その本棚の後ろに空間があるはずだ。みなぎる魔力を感じる。考えてみろ。この本棚の向こう側に空間があるとして、その上はちょうど…庭のあの謎の木の辺りだ。何かあるな。」
レオンは、本棚の中央にある、謎の木の花をモチーフにした木彫りを指でなぞった。