没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
すると…

その木彫りの彫った跡が一瞬緑に輝き、その場所がスッーと後ろに下がり、カラクリのように本棚がくるくると周り、呆気に取られていると、通路が現れたのだ。


「あ、本当にありました…」

目を見開くフィリシティと唾を飲むレオン。

こんな仕掛けをつくってあるとは…

「フィリシティ。中に入らないという選択肢はないよな?」

レオンの言葉にフィリシティはこくりとうなづき、2人は意を決してその通路を進んで行った。
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