没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「『この書物に選ばれし者、ミカリオン王国の母となり千年の大国を成すであろう』」

これをお母様も呼んだんだわ。おばあさまも。だから国王陛下の元へ嫁ぐとかいう話に…?

「『台座に葉の色に輝く魔石を鎮座させることができし時を待て』」

「葉の色だと?」

レオンが考え込むようにしている。

フィリシティがその次のページをめくってみたがもう何も書かれていなかった。

あとは真っ白なページ。
ここからは歴史を自分で作りなさいと言わんばかりの…
< 223 / 265 >

この作品をシェア

pagetop