没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「俺と結婚することだ。この魔石をその台座に置けばおそらく魔力が発動し、お前は俺と結婚せねばミカリオンは魔女の呪いで滅びることになる。だが魔石を置かなければ…魔力は発動しない…からまた次の機会を待って、この魔石は俺が子孫へと引き継いでいくことになる」

「殿下…」

レオンの顔を見た。
レオンは嫌だろう。
こんなしがない貧乏伯爵令嬢。
こんなわたしを生涯の伴侶にするなど…

「わたしなど…殿下の伴侶には相応しくないですわ」
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