没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
遠回しに嫌だと言っているのか…
くそっ…
もう少しでフィリシティを手に入れられるのに…俺は…
けれど本人が嫌だというものを…

レオンはフィリシティの瞳を見つめた。

その栗色の瞳はキラキラと輝いている。

いや…
俺は、今度こそ自分の意思で…この子を好きになったのではなかったか?

例えフィリシティが嫌がっていても…自分の気持ちを伝えなくてどうするのだ?
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