没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
自分が皇太子殿下の伴侶に?
ミカリオン王国の国母に?

ウソ…でしょ?

でもどう考えてもこの書物の指し示す者は自分で、緑の魔石を持っているのはレオンで…おそらくその魔石はあの場所に埋め込めば…魔力は発動する…

のならば…

それに…レオンが自分を好きだと言った。

マーシの丘からずっと…ですって?

そんなこと…ある?
この見目麗しい王太子殿下が?

混乱していた。
自分がレオンを好きなのかどうか…わからない。

「お待ちください。あまりに全てが…今までと違っていて…わたし頭が混乱してしまって…」
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