没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「え?今更…フィリシティ。心変わりしたとか…いうのではあるまいな」

焦るように緑の魔石をクルクルといじりだしたので、フィリシティは慌てて止めた。

「ウソですわ。わたしはレオン様を愛していますから…後悔なんて絶対しません」

そしてレオンの手をギュッと包み込んだ。
緑の魔石と一緒に。

そして、少し恥ずかしかったけれど、レオンのほっぺにチュッとキスをした。

「え?」

はじめてだった。
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