没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
そうなのだ。
最近、リナとローマンが付き合いだした。
あまりにも対照的な組み合わせに、リナから聞いた時にははしたなくもパサリと刺繍中の布を落としてしまったほどだ。
だけど、レオンはいう。
『アイツは口うるさいタイプで、リナ嬢はおっとりしてるからちょうどいいんだよ』
ということらしい。
まあリナが幸せならフィリシティとしてはいうことはない。
なので付き合いだしてからレオンが毎週ここにきてもあまり口うるさく言わなくなったというわけだ。
「そうだとしてもっ!早く儀式を済ませましょう。もう結婚式は1週間後ですよ。それまでにやっておかなければならない儀式です」
「わかってる」
わかってはいるが、なにぶん未知の儀式だけにこの儀式をして、もし、万が一、フィリシティが結婚なんてしなーいとか言い出したらどうしようかと思うと…どうしても…
最近、リナとローマンが付き合いだした。
あまりにも対照的な組み合わせに、リナから聞いた時にははしたなくもパサリと刺繍中の布を落としてしまったほどだ。
だけど、レオンはいう。
『アイツは口うるさいタイプで、リナ嬢はおっとりしてるからちょうどいいんだよ』
ということらしい。
まあリナが幸せならフィリシティとしてはいうことはない。
なので付き合いだしてからレオンが毎週ここにきてもあまり口うるさく言わなくなったというわけだ。
「そうだとしてもっ!早く儀式を済ませましょう。もう結婚式は1週間後ですよ。それまでにやっておかなければならない儀式です」
「わかってる」
わかってはいるが、なにぶん未知の儀式だけにこの儀式をして、もし、万が一、フィリシティが結婚なんてしなーいとか言い出したらどうしようかと思うと…どうしても…