没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
みるみる枯れた木は10分ほどで最後には灰になって、スーッと空に消えてしまった。
あっけなく…
部屋はどこも崩壊しなかったが、かつて木があったところは大きな空洞となり、なぜだか地下にあったはずの秘密の部屋は跡形もなく消え去り、地下には大きな倉庫があるばかりになってしまっている。
「これで…すべての呪いが解けましたわ」
「え?」
フィリシティは古い書籍を読んでいた。
そこには今までなかった文字が浮かび上がっている。
「古代コルタナ語で、書いてあります。『魔石は互いに慈しみあえば、地下で君たちを守り続ける。ミカリオンは。永遠なり』」
「そうか…」
「ええ。もう…クランドンに女侯爵は…必要無くなりました」
「え?」
あっけなく…
部屋はどこも崩壊しなかったが、かつて木があったところは大きな空洞となり、なぜだか地下にあったはずの秘密の部屋は跡形もなく消え去り、地下には大きな倉庫があるばかりになってしまっている。
「これで…すべての呪いが解けましたわ」
「え?」
フィリシティは古い書籍を読んでいた。
そこには今までなかった文字が浮かび上がっている。
「古代コルタナ語で、書いてあります。『魔石は互いに慈しみあえば、地下で君たちを守り続ける。ミカリオンは。永遠なり』」
「そうか…」
「ええ。もう…クランドンに女侯爵は…必要無くなりました」
「え?」