没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「平和じゃ…」
「おじい様、何か言いましたか?」
ハリーと伯爵が音葉のやり取りをやめ、こちらに視線を向ける。
「いや…今日もポカポカ陽気じゃ。ハリー。たまには父孝行せい。せっかく美味しい野菜があるのだからお腹を空かせてこい」
そしてあらかじめエリーに行ってとっておいたチケットを手渡した。
「えっ!うわっ!これ!」
チケットを見てハリーのは思わず椅子から立ち上がりチケットを空中にかざし、何度も見ている。
「フェアリーボールの結晶のチケットではありませんか!これ、なかなか取れないやつで…うわーっ…」
平和になったミカリオンではスポーツなるものが流行しはじめた。
どうやら戦うことをやめた男たちはそれでも戦いたいらしく、公正なるルールのもとボールを蹴ったり投げたりして勝負を決める競技が人気だ。
ハリーも例に漏れず、そういう競技が大好きなのだ。
フェアリーボールもその一つでミカリオンでは大人気を博し決勝のチケットは王家でもなかなか取れないと噂だ。
まあそれは裏社会にコネがある自分ならでは…
「おじい様、何か言いましたか?」
ハリーと伯爵が音葉のやり取りをやめ、こちらに視線を向ける。
「いや…今日もポカポカ陽気じゃ。ハリー。たまには父孝行せい。せっかく美味しい野菜があるのだからお腹を空かせてこい」
そしてあらかじめエリーに行ってとっておいたチケットを手渡した。
「えっ!うわっ!これ!」
チケットを見てハリーのは思わず椅子から立ち上がりチケットを空中にかざし、何度も見ている。
「フェアリーボールの結晶のチケットではありませんか!これ、なかなか取れないやつで…うわーっ…」
平和になったミカリオンではスポーツなるものが流行しはじめた。
どうやら戦うことをやめた男たちはそれでも戦いたいらしく、公正なるルールのもとボールを蹴ったり投げたりして勝負を決める競技が人気だ。
ハリーも例に漏れず、そういう競技が大好きなのだ。
フェアリーボールもその一つでミカリオンでは大人気を博し決勝のチケットは王家でもなかなか取れないと噂だ。
まあそれは裏社会にコネがある自分ならでは…