没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「王都ってあまりなじまなくて。ほら、わたしこんな感じじゃない?」
「こんな感じってどういう意味?」
俯いたフィリシティをハーヴィは覗き込むように見る。
「田舎が似合ってるって意味」
ますます俯きフィリシティが言うと、ハーヴィは顔をあげて、目の前でカステラのおこぼれをもらおうと近づいてきたリスをめがけて、カステラのかけらをほおりなげた。
「何を気にしてるのかわからないけど、フィルは全然田舎くさくなんてないよ」
「バカ言わないでよ。このいで立ち、どう見ても田舎からでてきてる貧乏貴族じゃない?」
「けど、それは違う。フィルはきちんとした貴族の令嬢だし淑女だ。それは僕が知ってる。田舎に住んでたって変わりはないよ」
1匹のリスがおこぼれをもらったことで、他にもわらわらと寄ってきた。
「こんな感じってどういう意味?」
俯いたフィリシティをハーヴィは覗き込むように見る。
「田舎が似合ってるって意味」
ますます俯きフィリシティが言うと、ハーヴィは顔をあげて、目の前でカステラのおこぼれをもらおうと近づいてきたリスをめがけて、カステラのかけらをほおりなげた。
「何を気にしてるのかわからないけど、フィルは全然田舎くさくなんてないよ」
「バカ言わないでよ。このいで立ち、どう見ても田舎からでてきてる貧乏貴族じゃない?」
「けど、それは違う。フィルはきちんとした貴族の令嬢だし淑女だ。それは僕が知ってる。田舎に住んでたって変わりはないよ」
1匹のリスがおこぼれをもらったことで、他にもわらわらと寄ってきた。