没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
1度目の時、そのせいでデビューできなかったことをハーヴィは知っている。エスコートしてくれるのはその1年前にデビューしていたハーヴィの予定だったから…。
それを知ったエドワーズ家はそのあとロジャーズ家を敬遠するようになったのだ。
「今回のものは時代物だから、その価値をわかってもらえるところに売りたいのよ」
そう。田舎の宝石商ではあの価値はわからないだろう。たたき買いされることは眼に見えていた。
だからわざわざ王都にでてきたのだ。
けれど、一人では騙されてしまうおそれもあった。
ハーヴィは騎士だ。王宮にいつも詰めている人だからそういうコネもあるだろう。そう思ってハーヴィに会いに来たのだった。
ハーヴィはやはり眉根を寄せたままだったが、開きづらい口を無理やり開くかのような声を出した。
それを知ったエドワーズ家はそのあとロジャーズ家を敬遠するようになったのだ。
「今回のものは時代物だから、その価値をわかってもらえるところに売りたいのよ」
そう。田舎の宝石商ではあの価値はわからないだろう。たたき買いされることは眼に見えていた。
だからわざわざ王都にでてきたのだ。
けれど、一人では騙されてしまうおそれもあった。
ハーヴィは騎士だ。王宮にいつも詰めている人だからそういうコネもあるだろう。そう思ってハーヴィに会いに来たのだった。
ハーヴィはやはり眉根を寄せたままだったが、開きづらい口を無理やり開くかのような声を出した。