没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「はい。こちらのエドワーズ卿はわたくしの古くからの知り合いです。よいご知り合いはいないか尋ねたところ、卿のお名前を伺いました。確かな筋をご存じだと」
「ふむ」
再度手を差し出しお茶をすすめられたので、フィリシティは紅茶をいただくことにした。口に含むととてもかぐわしい香りがする。なのにまろやかな口当たり。
やはりいい茶葉だわ。
こんなおいしいお茶…何年ぶりかしら。
「とてもおいしいお茶ですわね。これはサリバンのお茶ですか?」
「よくおわかりですね」
キャベンディッシュ卿は少し驚いたようにフィリシティを見る。
フィリシティの母のマリーナはお茶に目がなかった。ミカリオンの西に位置するサリバン王国はミカリオンではそこまで知名度は高くないながらも上質な茶葉のとれる産地があり、そこから輸入し、お茶を楽しんでいた。
だから、お茶に関しては結構詳しい。
母が死んでからはもう取引もやめてしまったけれど…。
「ふむ」
再度手を差し出しお茶をすすめられたので、フィリシティは紅茶をいただくことにした。口に含むととてもかぐわしい香りがする。なのにまろやかな口当たり。
やはりいい茶葉だわ。
こんなおいしいお茶…何年ぶりかしら。
「とてもおいしいお茶ですわね。これはサリバンのお茶ですか?」
「よくおわかりですね」
キャベンディッシュ卿は少し驚いたようにフィリシティを見る。
フィリシティの母のマリーナはお茶に目がなかった。ミカリオンの西に位置するサリバン王国はミカリオンではそこまで知名度は高くないながらも上質な茶葉のとれる産地があり、そこから輸入し、お茶を楽しんでいた。
だから、お茶に関しては結構詳しい。
母が死んでからはもう取引もやめてしまったけれど…。