没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
確かにその宝石は確かにルビーにしては色が深すぎる気がした。
さらに中から微量ながら魔力を感じる。
「サイラス。その宝石をこちらに持て」
レオンは玉座のほうへ持ってくるようサイラスに指示を出す。
そして、サイラスが頭をさげたまま畏まって差し出したその宝石を見て、レオンは目を見開いた。
「これは…!」
なんという…
魔力がみなぎっている。
おそらく、ものすごく力の強い魔女が封印したのだろう。魔石である赤い石のまわりにちりばめられたダイアモンドに魔石の魔力を制御する魔法をかけてあるらしい。魔力のない者にはわからないだろうが、ミカリオンで唯一魔力を持つ一族、ミカリオン王家の者でないと感じ取る事の出来ない力が中からはちきれそうにうめいていた。
さらに中から微量ながら魔力を感じる。
「サイラス。その宝石をこちらに持て」
レオンは玉座のほうへ持ってくるようサイラスに指示を出す。
そして、サイラスが頭をさげたまま畏まって差し出したその宝石を見て、レオンは目を見開いた。
「これは…!」
なんという…
魔力がみなぎっている。
おそらく、ものすごく力の強い魔女が封印したのだろう。魔石である赤い石のまわりにちりばめられたダイアモンドに魔石の魔力を制御する魔法をかけてあるらしい。魔力のない者にはわからないだろうが、ミカリオンで唯一魔力を持つ一族、ミカリオン王家の者でないと感じ取る事の出来ない力が中からはちきれそうにうめいていた。