没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
『コルタナの涙』を送った魔女はその当時まだ顕在で、毎年一度、建国祭の日にストロベリー城に訪ねてきて、その王城の最上階にある部屋に『コルタナの涙』があることを確認し、帰っていくのだったが、その年その場所を訪れた魔女は『コルタナの涙』が姿を消していることに気づき、怒った魔女はミカリオン王家に呪いをかけると宣言したのだ。

「おまえはかの魔石の価値を忘れたのか。愚か者め。今後ミカリオン王家の王は50歳を迎えることなく命を落とすであろう。短い人生をどう生きるか考える事だ。『コルタナの涙』を次にここに置いた時、その呪いは解かれるであろう」

そしてその1年後5代目の王は亡くなり、その後ミカリオンは少しずつ衰退していく。
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