没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「うっ…」

そのあまりにまばゆい光にレオンは眼を閉じなくてはならなかった。

いったん魔石から目をそらしたが、おそるおそる目を開けた。

「なんとっ!」

城のてっぺんのその部屋がまばゆく輝いている。

それはとても美しく赤みというかピンクというか桜色というか、その全てを包括したような優しい色をした光で、そしてとても暖かかった。



これが…

『コルタナの涙』
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