没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
そして驚いた。
ベッドの上に父が座っている。
とても活き活きした表情で。
「レオンよ。どうしたのだ。わたしは。」
「呪いが…溶けたのですよ。父上」
「呪いが?」
父のラインバークが自分と同じ色をした濃く碧い瞳をこちらに向ける。
ああ…瞳の色が濃くなっている。
「見つけたのか」
「はい」
そうだ。
あまりの当然の出来事に失念していたが、『コルタナの涙』をフィリシティが持っていた。
なぜ?ロジャーズ伯爵家がどうしてそれを…?
ベッドの上に父が座っている。
とても活き活きした表情で。
「レオンよ。どうしたのだ。わたしは。」
「呪いが…溶けたのですよ。父上」
「呪いが?」
父のラインバークが自分と同じ色をした濃く碧い瞳をこちらに向ける。
ああ…瞳の色が濃くなっている。
「見つけたのか」
「はい」
そうだ。
あまりの当然の出来事に失念していたが、『コルタナの涙』をフィリシティが持っていた。
なぜ?ロジャーズ伯爵家がどうしてそれを…?