没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「もしかしたら、母方から持ち込まれたものかもしれないな」
「調査されますか?殿下」
調査…。魔石は戻ったのだから今更調査しようがしまいが…という気もするが、この後また奪われないとも限らない。
それを思うと今後のミカリオン王国のためにもどういう経緯でロジャーズ伯爵家にあったのかというのを知っておく必要があるだろう。
それに、調査という名目で…フィリシティに会えるではないか。
それを考えてレオンの心は踊った。
「もちろん。する。今後のためだ」
「わかりました。ではまずフィリシティ嬢を呼びましょう」
澄ました顔で言ったつもりだが、ローマンには心の感情はだだもれだったらしい。
ローマンはあきれたように両手を上に肩をすくめた。
「調査されますか?殿下」
調査…。魔石は戻ったのだから今更調査しようがしまいが…という気もするが、この後また奪われないとも限らない。
それを思うと今後のミカリオン王国のためにもどういう経緯でロジャーズ伯爵家にあったのかというのを知っておく必要があるだろう。
それに、調査という名目で…フィリシティに会えるではないか。
それを考えてレオンの心は踊った。
「もちろん。する。今後のためだ」
「わかりました。ではまずフィリシティ嬢を呼びましょう」
澄ました顔で言ったつもりだが、ローマンには心の感情はだだもれだったらしい。
ローマンはあきれたように両手を上に肩をすくめた。