没落寸前の伯爵令嬢ですが王太子を助けてから雲行きがあやしくなってきました
「ナーサリーといえばサリバン王国だな」
「はい」
「こんな上質の茶葉があるとは知らなかった。ぜひ王城でも仕入れよう」
ローマン・デニーズはデニーズ公爵家嫡子だ。
デニーズ家は代々財務大臣をつかさどり、王城の経費も一任されている。『コルタナの涙』のおかげか最近王城もうるおいを取り戻しつつあるので、茶葉など少しずつ上質なものに変えていってもいいだろう。
お金がないときは仕方ないが、お金があるなら、ほどよく使うのが社会をうまくまわすコツなのだ。
まあそれはさておき…
「ところでフィリシティ嬢。わたしが来た目的をお話させていただこう」
「はい」
「こんな上質の茶葉があるとは知らなかった。ぜひ王城でも仕入れよう」
ローマン・デニーズはデニーズ公爵家嫡子だ。
デニーズ家は代々財務大臣をつかさどり、王城の経費も一任されている。『コルタナの涙』のおかげか最近王城もうるおいを取り戻しつつあるので、茶葉など少しずつ上質なものに変えていってもいいだろう。
お金がないときは仕方ないが、お金があるなら、ほどよく使うのが社会をうまくまわすコツなのだ。
まあそれはさておき…
「ところでフィリシティ嬢。わたしが来た目的をお話させていただこう」