夏目くん、一緒にカーテンを開けてくれませんか?
「菊野、大丈夫?」

「う、うん・・・」

それからしばらく沈黙が続く。

森崎先生!早く帰って来て!という心の叫びは虚《むな》しく、先生が帰ってくる気配はない。

「あのさ、菊野。俺にも、先生と接する時みたいな態度でいいから」

「え・・・?」

先生に対する態度って、自分でいうのもあれだけどあの生意気な感じってこと・・・!?
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