夏目くん、一緒にカーテンを開けてくれませんか?
「俺にも気を許して欲しいし、怖がらないで欲しい」

「怖がってない・・・っていうか・・・」

いや、それは嘘だ。

本当は怖くて堪《たま》らない。

そんな簡単に人を信じられない。


「俺、菊野と仲良くなりたい。それで・・・」


「いやっ!」


ついそう言葉を発《はっ》してしまった自分の口を覆《おお》う。
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