旦那様、私に愛を教えて下さいますか?
プロローグ
大きな橋の真ん中で、真っ暗な夜にボロボロとうずくまって泣いていた。

毎日毎日、遅くまで残業してもう疲れたの。

ただ流れる川の前にしゃがみ込んで、もうどうにでもなって欲しかった。

その時、誰かが通りかかった。


「そんなところで泣いてたら、危ないよ」


そう言った男性は、私が泣き止むまでただずっと私と守るように隣にいてくれた。

そして、泣き止んだ私に「泣き止んだなら、早く家に帰った方がいい。若い女の子が一人で危ないよ」と優しく微笑んだ。
< 1 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop