ハイドアンドシーク
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「あー牡蠣な、あれあたったらまじキチぃよな」


結局、モッチー先生以外にオメガだと指摘されることはなかった。

バレている気配すらなく、それどころかアドバイス通りに説明したら賛同さえ得られてしまい。

このひとたち大丈夫かなって逆に心配になった。



「つーかお前、統理さんにうつしてねーだろな」

「神に誓ってうつしてないよ」

「半径1メートル以内にも入ってねーよな?」

「ウん」

「じゃあテメーなんでいま声裏返ったんだよ鹿嶋ァ!オラはやく神に誓えや!」


「わっあんま触んないで」

「触んないで!?お前、お前な、自分が治ったからって今度は俺らをバイ菌扱いか……?てめコラいくら統理さんの昔なじ」


夜になると、寮の共有スペースには自然と寮生たちが集まった。

ここは東の寮棟だからほとんどが顔見知りで、たまにブッチなどの寮生じゃないひとも遊びに来たりする。


話題やノリなんかは男子ならではのものも多かったけど、前の学校では同性の友だちばかりだったからこういうのも新鮮でたのしかった。


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