ずっとずっと、好きだった


それから新を見ると、ドキドキすることが多くなって。

いつの間にか、新のことを目で追いかけることが増えて。


それが恋だと気づいたのは、小学生になってからだ。


小学校に入学してからも、私のそばには変わらず新がいてくれた。


新は、私に勉強を教えてくれたり。

いじめっ子のタカシくんから、私を守ってくれたり。

バレンタインに新に渡そうと私が作った失敗作のクッキーも、美味しいと言って全部食べてくれた。


新は、かっこよくて。

どんなときも優しくて、努力家で。

小学生になってから始めたバスケが、すごく上手で。


一緒に過ごす中で、新が好きだという気持ちは、どんどん強くなっていった。


だから私は、小学校の卒業式の日。


新に告白することを決めた。


卒業式当日、私は新の下駄箱に

【大事な話があるので、卒業式が終わったら体育館裏に来てください】

と書いた手紙を入れ、新を呼び出した。


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