タイムカプセル
「調べたら、まだ学校周辺は未だに未開発のまま、放置されてるんですよ。開発が始まる前に行くべきですよ」
同調の声が上がる。しかし現実問題を考えると、友好国の土地に無断で入るには不可能に近い。幼馴染は続ける。
「外務省の力で、一日入ることはできないかな」
やんちゃだった彼に視線が向けられる。彼は難しそうな表情を浮かべ、一つ提案した。
「なくはないけど、開放日を使ってみるのはどうだろうか」
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