タイムカプセル

「卒業前に行う予定だったタイムカプセルを、今から埋めよう。今から配る用紙に好きに書き、この箱を校庭に埋めます」
戦争をリアルに感じる中、私たちは思い思いの気持ちを、この紙に綴った。担任は紙を回収し、卒業旅行で撮った写真と一緒に防水ケースに閉まった。
「よし、埋めに行くぞ」
みなが校庭に行き、一番目立つ木の下にタイムカプセルを埋めた。幼馴染は、このときも教室の中心でいた。