タイムカプセル
「次に掘るときは、俺らが二十歳になったときだ。みんな一緒に開封しようぜ」
みなに笑顔が戻り、次の日にはみなが別々の場所に避難していった。

私は思い出し、懐かしさに余韻を浸った。すっかり忘れていた記憶。あのときは戦争が始まり、恐怖に記憶が呑み込まれていたのかもしれない。
「タイムカプセルか。思い出したよ、懐かしい」
「まだ開けてなかったよな」
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