タイムカプセル
幼馴染はその場で立ち上がり、全員に聞こえるように声を出した。
「みんな覚えているか?タイムカプセル。今こそ開けるときだよ」
 みなが記憶を呼び起こす。次第に思い出していったのか、空気に熱が帯びていく。懐かしさからか、一旦落ち着いた雰囲気はまたどこかに行った。担任は言う。
「あったな。開けたいところだが、そこは友好国の土地だろ。無断に入るわけには」
幼馴染はニヤっとする。
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