空色、雨色、虹色、


美花ちゃんにクレープを
おごる約束をされた
あたし。今月はお小遣い
かなりピンチなのにっ。




―キーンコーンカーンコーン



やばいっ!
チャイム鳴っちゃった!!


1時間目はよりによって
つまらない古典。


先生の声が子守歌に
聞こえちゃうって重症?




つまらない授業。
ほんとに。



そう思い、窓側の席の
あたしはふと、
グラウンドの方に
目を向けた。





そこには、じゃれ合う
慎ちゃんと大成。


1時間目から体育とか
いいなあ。慎ちゃん達。




あたしたちの学校は
実は中学から大学まである
結構有名な私立高校。


だから高校3年生と
言ってもみんなお気楽。


だって大学まで
エスカレーター式だし。





「はい、外を見てる
 春日さん!」


やばっ!先生に見つかった;




「すみませ~ん!!」






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