空色、雨色、虹色、
朝のこととかあったけど
なんだかんだ言って
あたしたちは仲良し。
毎日、バイクで登下校する。
大成は年頃なのに
彼女を作らないらしい。
(とかいうあたしもだけど)
顔はイケメンだし、
モテるのになあ。
そんなことを考えるうちに
学校に到着。
なんとか間に合ったあ!
「大成ありがと!」
「おう」
急いで教室までの
階段を登る。
―ガラガラ
教室のドアを開けると
美花ちゃんが怒った
顔をしてこっちを
見ている。
「美花ちゃん?
おはよ」
「もも!あんたって
いつになったら
遅刻ギリギリに
来なくなるの?」
「いや、今日はね?
お父さんが朝から」
「言い訳しないのっ!
今日は朝練あったんだよ!」
あっ、そうだったあ!