私の彼氏,ちょっぴりクズっぽい,です。
「響くん,もしかしてさっきのあれ,んーとそうは見えないけど……物凄く傷付いたか,物凄く,その……怒ってるんですか???」
それならずっと佐久間くんの心変わりに気付けなかった私も,多少罪悪感を感じざる負えないと言うか。
何だか同じ可哀想な人に見えると言うか。
こんなことを言われても,多少の同情をしてしまう。
「んー……違うね。あと一言も二言も多いよねとーかちゃん」
あはっと欠片も気にしてなさそうな響くんは,私のスマホを顎に当て,最期にもう一度。
付き合って,と。
私を脅しつけ,上からにっこりと笑った。