ヒスイのさがしもの
わぼくのすべ
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パセリの神様の元へ向かう道中で、紅ちゃんを助ける方法をトウマと話すことにした。
「反応を見るに、火は苦手なんだろうな」
「そっ、そんな物騒なやり方、もうしないからね?」
「なにか考えでもあるのか?」
「うん……話し合いで解決するよ」
「話し合いなんて通用するか」
「す、するよ! だってパセリの神様は、人間のことが好きなんだよ」
パセリの神様が私や紅ちゃんにひどいことをしたのは、人間のことが好きなのに、人間からは愛されていないという気持ちがあるからだ。だから私は、パセリの神様にお願いしたいことがある。
「……はじめはヒスイに任せよう。通用しなければ、そこからは俺のやり方に文句は言うなよ」
「ーーわかった!」
……きっと、大丈夫。だってそう、信じるしかない。
パセリの神様の元へ通ずる穴に着く。トウマは深呼吸をする私を見もしない。私の手を引くと、犬の姿になり自分の背に乗せた。
まだ心の準備ができてないーーそんな言い訳は心の奥に押し込めて、パセリの神様と対面する瞬間を待つ。深い穴を落ちて、洞穴の中へ着地した。
「あら、おかえりなさい」
木の根に腰かけるパセリの神様が私たちに気づく。
「あのっ、紅ちゃんは無事ですか!?」