好き勝手されるのは癪なので、貴様らは絶対に許しません ~という令嬢の報復~
第8話
そう、いきなり現れた彼は、私の学園時代の同級生でクラスメイトだったミエラ・ゴトーダ君。
普段から大人しい性格な上、引っ込み思案。
でも、本当は優しくて気遣いができる、とてもいい人物なのだ。あんまり話し事無いけど。
そういえば、魔導院に入ってたんだった。
そんな彼が、勇み良く私を庇うように立つなんて。ちょっと感動。
「こ、ここここは危険です! ぼ、僕があああいつを引き受けますから、早く逃げてください!!」
「え、でもミエラ君は?」
「だ、だだ大丈夫です!! 僕だって、まま、魔導士ですッ! から」
そんな足と声を震わせながら言われても……。こっちが心配になるんだけども。
「……僕がやるんだ。僕がコルニーさんをッ、守るんだあああ!!!!」
杖を構えながら人工魔物に突進するミエラ君。
だからどうして魔導士が突っ込む必要があるのか?
それは分からないけど、今この瞬間の彼は確かに輝いていた。
だが……。
「がおー」
「わあああああ!!!!」
魔法を唱える間も無く、軽く蹴飛ばされていったミエラ君。
あれ? 彼だけ本気でやられてない?
何てことだ、彼は他の職員から何も聞かされていないのだろうか?
勢い良く飛んでいくミエラ君。
そりゃ彼は女子かと思うくらい小柄で、運動音痴で、マラソン大会でもビリを走っていた程体力も無いけど。
それでも、こんな扱いを受けていい男の子じゃない!
普段から大人しい性格な上、引っ込み思案。
でも、本当は優しくて気遣いができる、とてもいい人物なのだ。あんまり話し事無いけど。
そういえば、魔導院に入ってたんだった。
そんな彼が、勇み良く私を庇うように立つなんて。ちょっと感動。
「こ、ここここは危険です! ぼ、僕があああいつを引き受けますから、早く逃げてください!!」
「え、でもミエラ君は?」
「だ、だだ大丈夫です!! 僕だって、まま、魔導士ですッ! から」
そんな足と声を震わせながら言われても……。こっちが心配になるんだけども。
「……僕がやるんだ。僕がコルニーさんをッ、守るんだあああ!!!!」
杖を構えながら人工魔物に突進するミエラ君。
だからどうして魔導士が突っ込む必要があるのか?
それは分からないけど、今この瞬間の彼は確かに輝いていた。
だが……。
「がおー」
「わあああああ!!!!」
魔法を唱える間も無く、軽く蹴飛ばされていったミエラ君。
あれ? 彼だけ本気でやられてない?
何てことだ、彼は他の職員から何も聞かされていないのだろうか?
勢い良く飛んでいくミエラ君。
そりゃ彼は女子かと思うくらい小柄で、運動音痴で、マラソン大会でもビリを走っていた程体力も無いけど。
それでも、こんな扱いを受けていい男の子じゃない!