王子がお家に住み着いた!
その力強い腕に、快感を与えられ続けた身体から自然と力が抜けた時だった。


「ーーーーへ?」

抱き締めたままぐるりと体勢を変えられ、気付いた時には何故かルイスの下腹部辺りに座っていて。

いつの間にか手を私の腰に移動させていたルイスは、そのままグリ、と先程触れたソコに私の愛液を擦り付けるように動かす。

「や、これは····待って待ってルイス····っ」
「何年待ってたと思ってるの?もう待たないよ?」
「や、はぁんっ」

指や舌とは違ってゴリゴリ擦られるその刺激は一瞬で私の頭を沸騰させる。

「ね、見て?エメので私の服はびちゃびちゃになっちゃったね?」
「や、やぁぁ、も、言わないで···っ」
「わかったよ、言わないから···脱がせてくれる?」
「え·····?」

一時的に動かすのを止めてくれたルイスの言葉に思わず唖然としてしまう。
そしてそれは決して冗談ではないことを悟り、彼に促されるまま彼のズボンの前を寛げて···

「あ、ぅ····」

そそり立つソレから思わず目を背けてしまった。
そんな私の様子を可笑しそうに眺めた殿下は、とても穏やかな笑顔で爆弾を落とす。

「私が挿れたら、いつその瞬間が来るかわからなくて心構えが出来ないと思うんだ」
「え、ま、まさか····」
「あてがっておくから、エメが自分で挿入してね?」

“ーーーあぁ、さっきの嫌な予感はこれか···っ!”

快感で涙が、ではなく、ある種の絶望を感じて涙が滲む。
そんな私の腰を片手で浮かせたルイスは、熱く硬く主張しているソレを蜜壺にくちゅ、とあてがった。

「や、私そんなの出来な···」
「エメなら出来るよ、大丈夫」
「やぁぁ···」

ルイスの微笑みに憎らしさすら覚える。
初心者に求めるハードルが高い気がするのは、絶対気のせいじゃないはずだと脳内で盛大に抗議をするものの·····

「は、く···っ」

それでもルイスの熱を孕んだその眼差しに胸を甘く締め付けられ、逆らうなんて発想すら出来なくて。

気付けば彼のお腹に両手を置き、震える腕でゆっくりゆっくり身体を沈め始めていた。

「ーーーんっ、んん····」

じっくりほぐされていた私のソコは、ハジメテなのに溢れ出る愛液が潤滑油代わりになって着実に挿いっていく。

そうやってどれくらい頑張ったのだろうか。

「そ、そろそろ····ぜ、んぶ、ですか···?」
「うーん、そうだなぁ···」

少し考えた素振りを見せたルイスは、私の腰を支えていた方の手をおもむろに外して「今これくらい挿いったとこだよ」と指で示してくれた、のだがーー····


「ーーーーー、ーーッッ!?」

唐突に支えを失い、度重なる愛撫で腕に全然力が入らなかった私の身体は重力に引っ張られるまま、ぱちゅんと一気に貫かれた。

じくじくとしたハジメテの痛みよりも、一瞬で全身を巡ったその衝撃に瞳の奥で星が舞う。

「わ、沢山ほぐしたと言ってもエメはハジメテなんだから····少しでも気を紛らわさないと痛いでしょ!?」

少し慌てたような声が聞こえたような気がしたが、その言葉と同時にピンッと乳首を弾かれる。

「ふ、ふぁぁっ!?あ、あぁん!」

全身どこを触れられても電撃が走ったかのようにビクビク跳ねる私にはお構い無しに···いや、だからこそ、なのだろうか。

上体を起こしたルイスはすぐさま赤く腫れ上がった乳首を強く吸い舌で扱く。
休む間もなく反対の乳首は指先で捻られた。
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