月のない夜に永遠の愛を誓い



ちくしょう、ゼルめ。あたしの自由を奪いやがった。



お腹が空いてるのと、自由を奪われた悔しさにイライラさせながら食事が来るのを待った。
これじゃああたしは籠の中の鳥でしょう!!



しばらく待ってると、ドアからノックがした。


入ってきたのは、ロゼフォードだった。



「お待たせしました。 そんな眉間にしわよった顔してたらかわいい顔が台無しですよ」



お世辞とも言えるその言葉にあたしの怒りは爆発。


「悪かったわね、眉間にしわよってて!!」



あたしの怒りMAXにも関わらずロゼワードは「失礼しました」 と一礼をし、その場を立ち去った。


あーっ、ムカツク!!ゼルといい、ロゼワードといい、もぉー腹立つ!!!



あたしは乱暴に座り、テーブルに置かれた食事に手をつけると、さっきまで眉間にしわ寄ってた顔が、みるみるうちにおいしさに顔が緩んだ。

な、なにこれ、おいしいし!


あまりのおいしさにもうひとつ食べようと思ったそのとき、ドアからノックがした。



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