月のない夜に永遠の愛を誓い
ふぁーい と口に料理が入ったまま返事をした。
ドアが開き、入ってきたのはなんとゼルだった。
あたしは勢いあまって口の中の料理を飲み込んでしまった。
気管に入ったので、苦しそうにむせながら水を飲んだ。
やっとおさまったのでゼルの方を見ると、ゼルは口をおさえて笑い声を漏らしながら必死に笑い堪えてた。
「もーー、なに笑ってるのよ! しかも何来てるの!!」
あたしが怒ってるなか、ゼルは笑い堪えつつもあたしに視線を移した。
「いや、悪い。 食事ひとりじゃさびしいだろうと思って来たんだが、むせるとはおもわなくって」
確かに。
この部屋はただでさえ広いのに、ひとりで食べるにはさすがにさびしい。
どうせ食べるなら誰かいたほうがいいと思い、 わかったわよ なんて不機嫌そうに言った。