月のない夜に永遠の愛を誓い
男はあたしに視線を移した。
「あれ、君、ゼルの花嫁候補? なら俺にしない?」
「しません!!」
あたしの鋭い突っ込みに男は笑ってた。
「あはは、さっきの冗談だよ。 俺が殺されるから」
うっ……。 さっきの冗談に聞こえませんが……。
そんなこと思ってると、男は微笑んだ。
「ゼルの花嫁だから名前は知っておいたほうがいいよね。 俺はセレス。ゼルとは友人」
あたしにしてみれば 変なの増えたな ぐらいしか思わなかった。
あたしは部屋に戻ろうと思い、ゼルとセレスには「悪いけどあたしもう部屋に戻るね」その場を立ち去った。