月のない夜に永遠の愛を誓い
あたしは手首の拘束具を引きちぎった。あんなに締め付けた拘束具が、いとも簡単にバラバラになった。
あたしはシルヴィーヌのもとへ歩み寄り、シルヴィーヌの首を掴んだ。
もちろん、こんなことで死なないのは知ってる。
だけど、どうしても許せなかった。
このままだったら、ゼルのことをもう思い出さないのかと思った。
そう思うと、自然と涙が出てきた。
視界が滲む中で、シルヴィーヌは妖しく微笑んだ。
「恨むなら自分の運命を恨むことね……」