月のない夜に永遠の愛を誓い
「ゼル様!!遅くなって申し訳ありません!!」
現れたのはロゼフォードだった。
「ロゼフォード!今はそれどころではない。アリシアを手当してくれ!」
俺はアリシアを抱き抱え、ロゼフォードに渡した。
「アリシア様……復活なされたのですね。申し訳ありません。わたしが敵の罠にはまりながらアリシア様をお守りする事が出来なくて」
ロゼフォードは申し訳なさげに謝ると、アリシアを連れてこの場を立ち去った。
シルヴィーヌは僅かに目を細めてロゼフォードの背中をじっと見た。
「さて、シルヴィーヌ。お前が侵した罪を地下牢で償ってもらう」
「私を地下牢へ?どうせアリシアは死ぬんだから、意味の無い事じゃあありません?」