月のない夜に永遠の愛を誓い



重い瞼をなんとかこじ開けた。




最初に飛び込んでくるのはロゼフォードとクレアと、そしてゼル。




あたしは刺された部分に手を当てるが、傷がなくなってた。



「あたし……どうしたの?」




あたしは確かにシルヴィーヌに刺されたはずだよね??




なぜ傷が塞がってたのかわからなかった。




「紫音、ごめんね。私が何も出来なかったから」



クレアは涙目で申し訳無さそうに謝った。



「クレア。あたしもう思い出したから、アリシアでいいよ?」




あたしはそう言うと、クレアはますます目を潤わせてあたしに抱き付いてきた。



「そういえば、あたしの傷ってどうして治ってるの??」




あたしは3人にそう問うと、ロゼフォードが口を開いた。



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