月のない夜に永遠の愛を誓い

*クレアとロゼフォードの会話*


「あぁ〜あ、本当は出たくなかったなぁ……」




「ゼル様の命令ですので、しょうがないでございましょう」



クレアとロゼフォードは、長い廊下を会場に向けて歩いていた。




「とりあえず、どう言えば納得するかしら。シルヴィーヌは地下牢行きだし」




クレアはほったらかしにしたパーティの始末をどうするか、考えていると、ロゼフォードは小さく笑った。


「適当でいいんですよ。そんなの」


「……あなたってめんどくさがり屋なのね。でも良かったわ。アリシアが戻ってきてくれて。シルヴィーヌのおかげで動けなくって困ったわ。ありがとうね♪」




「いいえ。わたくしも来るのが遅かったために」





ふたりは誰もいない廊下を静かに歩いていた。


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