いらっしゃいませ幽霊さん
男の子のとびきりの笑顔を見て、なんだか胸が痛んだ。その子が美味しそうにご飯を頬張る姿を見て、お姉さんも嬉しそうだ。私と同い年くらいかな。私の視線に気づき、その人は薄く笑みを浮かべた。
「戦時中はなかなか白米が食べれなかったんです」
「ああ…」
「私はこの子を産んですぐに死んでしまったものだから、もっと可愛がってやりたかった…」
「えっ!お母さんなんですか!?」
つい大きな声が出てしまった。こんなに若くして子供を産んで、さらに亡くなってしまったなんて…私と歳は変わらないはずなのに。信じられない。戦時中で大変だっただろう。死にたくなかっただろう。それなのに私は、死がどれだけ辛いことかも知らずに死にたいと思ってしまっていた。そんな自分が憎かった…。
「戦時中はなかなか白米が食べれなかったんです」
「ああ…」
「私はこの子を産んですぐに死んでしまったものだから、もっと可愛がってやりたかった…」
「えっ!お母さんなんですか!?」
つい大きな声が出てしまった。こんなに若くして子供を産んで、さらに亡くなってしまったなんて…私と歳は変わらないはずなのに。信じられない。戦時中で大変だっただろう。死にたくなかっただろう。それなのに私は、死がどれだけ辛いことかも知らずに死にたいと思ってしまっていた。そんな自分が憎かった…。