身代わり婚約者との愛され結婚
あんなに蓋をし、気付かないフリをしなくてはと思った心が溢れ出て、そしてその言葉が私の心に再び染み込むようにじわりと温かみを帯ながら広がった。
「ティナ……?」
「ふふ、口にしてはいけないと思っていたのに」
一度溢れてしまった心はもう止められず、苦笑にも似た笑いが漏れる。
そんな私の手をそっと取ったレヴィンが指先に口付けを落とし、その紫の瞳が射貫くように私を見た。
「今この瞬間だけは身代わりで構いません。俺を、貴女の本物の婚約者にしてくれませんか」
そう言ったレヴィンは、私の返事を待たずにそのまま口付ける。
「んっ」
いきなり深く口付けられた私が思わず声を漏らすと、レヴィンからも熱い吐息が溢れ出て。
「――愛しています。今だけは俺がティナの本物の婚約者だから」
「んっ、レヴィ……、んんっ」
食べられてしまうと思うほど激しく唇を重ね、酸素が足りない。
苦しくて口を開くと、そのまますぐにレヴィンが舌を入れてきて。
“レヴィンの舌、すごく熱い……!”
熱に浮かされているのはどちらなのか。
それすらもわからないほど舌を絡め、体を密着させる。
「ティナ……?」
「ふふ、口にしてはいけないと思っていたのに」
一度溢れてしまった心はもう止められず、苦笑にも似た笑いが漏れる。
そんな私の手をそっと取ったレヴィンが指先に口付けを落とし、その紫の瞳が射貫くように私を見た。
「今この瞬間だけは身代わりで構いません。俺を、貴女の本物の婚約者にしてくれませんか」
そう言ったレヴィンは、私の返事を待たずにそのまま口付ける。
「んっ」
いきなり深く口付けられた私が思わず声を漏らすと、レヴィンからも熱い吐息が溢れ出て。
「――愛しています。今だけは俺がティナの本物の婚約者だから」
「んっ、レヴィ……、んんっ」
食べられてしまうと思うほど激しく唇を重ね、酸素が足りない。
苦しくて口を開くと、そのまますぐにレヴィンが舌を入れてきて。
“レヴィンの舌、すごく熱い……!”
熱に浮かされているのはどちらなのか。
それすらもわからないほど舌を絡め、体を密着させる。