身代わり婚約者との愛され結婚
19.重ねる心
「やだ……!」
ぐちぐちと蜜壺から音がし、擦りつけられる。
せめてもの抵抗で腕を突っ張っても意味がなく――
――ぐぷ、と角度を合わせあてがわれた時だった。
ドンッ、と大きな音が響きベネディクトがギシリと固まる。
「……なんだ?」
そのままドン、ドンッと何度も音がして。
「おい、何事――」
渋々体を起こしたベネディクトが鍵を開けると、そこには一番会いたくて一番見られたくなかった相手がいた。
「ティナ!」
扉を開けたベネディクトを押し退けるように部屋に飛び込んで来たのはもちろんレヴィンで。
「なに、どーしてここにいんの」
少し不愉快そうにベネディクトが聞くが、そんなベネディクトを無視し私の姿をじっと見たレヴィンが、床に乱雑に捨てられた私の下着を見つけベネディクトに掴みかかる。
「彼女はお前が遊んできた女とは違うだろ……!」
「俺の、って意味では同じじゃねぇ?」
「なっ、お前ッ!」
平然と断言した内容にカッとしたレヴィンに焦る。
“殴るのはまずいわ……!”
ベッドから飛び降りた私が慌てて抱きつくようにレヴィンを抑えた。
ぐちぐちと蜜壺から音がし、擦りつけられる。
せめてもの抵抗で腕を突っ張っても意味がなく――
――ぐぷ、と角度を合わせあてがわれた時だった。
ドンッ、と大きな音が響きベネディクトがギシリと固まる。
「……なんだ?」
そのままドン、ドンッと何度も音がして。
「おい、何事――」
渋々体を起こしたベネディクトが鍵を開けると、そこには一番会いたくて一番見られたくなかった相手がいた。
「ティナ!」
扉を開けたベネディクトを押し退けるように部屋に飛び込んで来たのはもちろんレヴィンで。
「なに、どーしてここにいんの」
少し不愉快そうにベネディクトが聞くが、そんなベネディクトを無視し私の姿をじっと見たレヴィンが、床に乱雑に捨てられた私の下着を見つけベネディクトに掴みかかる。
「彼女はお前が遊んできた女とは違うだろ……!」
「俺の、って意味では同じじゃねぇ?」
「なっ、お前ッ!」
平然と断言した内容にカッとしたレヴィンに焦る。
“殴るのはまずいわ……!”
ベッドから飛び降りた私が慌てて抱きつくようにレヴィンを抑えた。