身代わり婚約者との愛され結婚
さっと私をニークヴィスト侯爵から庇うように私の前に立ったレヴィンだったのだが。
「いやぁ! これはこれは、ニークヴィスト侯爵ではないですか」
あはは、と大袈裟に笑い声をあげながら私たちと侯爵の間に割り込むようにやってきたのは他でもなく私の父で。
“お父様!?”
思わずレヴィンと顔を見合わせてしまう。
「エングフェルト公爵」
「この度の破談は残念だったよ。侯爵のように先見の明がある子息なら良かったんだがね」
「それは、どういう意味ですかな?」
「まんまの意味だよ? 侯爵は見る目があるからね。今夜の飾りにクラウリー伯爵家を推薦したのは他でもない君じゃないか」
はっはっは、と大声で笑いながら飾り付けられた会場内を父が見渡すと、近くにいた他の貴族たちも釣られて視線を会場内へ移す。
「本当に素晴らしいですものね」
「流石クラウリー伯爵家だわ」
改めて会場内を見た貴族から、称賛の声がすぐに聞こえてきて。
「侯爵が進言したお陰でクラウリー伯爵家の技術がより一層脚光を浴びますなぁ!」
「ッ」
悔しそうに顔を歪める侯爵。
「いやぁ! これはこれは、ニークヴィスト侯爵ではないですか」
あはは、と大袈裟に笑い声をあげながら私たちと侯爵の間に割り込むようにやってきたのは他でもなく私の父で。
“お父様!?”
思わずレヴィンと顔を見合わせてしまう。
「エングフェルト公爵」
「この度の破談は残念だったよ。侯爵のように先見の明がある子息なら良かったんだがね」
「それは、どういう意味ですかな?」
「まんまの意味だよ? 侯爵は見る目があるからね。今夜の飾りにクラウリー伯爵家を推薦したのは他でもない君じゃないか」
はっはっは、と大声で笑いながら飾り付けられた会場内を父が見渡すと、近くにいた他の貴族たちも釣られて視線を会場内へ移す。
「本当に素晴らしいですものね」
「流石クラウリー伯爵家だわ」
改めて会場内を見た貴族から、称賛の声がすぐに聞こえてきて。
「侯爵が進言したお陰でクラウリー伯爵家の技術がより一層脚光を浴びますなぁ!」
「ッ」
悔しそうに顔を歪める侯爵。