身代わり婚約者との愛され結婚
ゴールドで作られた指輪だったので色まではわからなかったのだが、まさかこんな形で本物の花と出会えるなんて、とつい嬉しくなってしまう。
そしてだからこそ、この花が何の花で、どんな花言葉なのかが気になった。
“レヴィンに聞いたらすぐにわかるとは思うのだけれど”
なんとなく自分で調べたくなってハンナに用意してもらった本を手に取った私はさっそくパラリと開いたものの。
「……どのページを探せばいいのかわからないわね」
そもそも何の順番で掲載されているのかもよくわかっていない私が、この分厚い本からそのたった一ページを開ける可能性を考え少し気が遠くなった。
“でも、折角だもの”
この花はハンナが用意してくれたのではなく、レヴィンが選んでくれた花だろう。
ならばやはり自分の手で答えを見つけたくて――
「……あら?」
ふと、本のあるページに、以前レヴィンから貰ったサギソウのしおりが挟まっていることに気がついた。
「もう、やっぱり過保護なんだから」
なんだか答えを教えられた気がして少し悔しいが、それでもその気遣いに感謝してそのページを開く。
そしてだからこそ、この花が何の花で、どんな花言葉なのかが気になった。
“レヴィンに聞いたらすぐにわかるとは思うのだけれど”
なんとなく自分で調べたくなってハンナに用意してもらった本を手に取った私はさっそくパラリと開いたものの。
「……どのページを探せばいいのかわからないわね」
そもそも何の順番で掲載されているのかもよくわかっていない私が、この分厚い本からそのたった一ページを開ける可能性を考え少し気が遠くなった。
“でも、折角だもの”
この花はハンナが用意してくれたのではなく、レヴィンが選んでくれた花だろう。
ならばやはり自分の手で答えを見つけたくて――
「……あら?」
ふと、本のあるページに、以前レヴィンから貰ったサギソウのしおりが挟まっていることに気がついた。
「もう、やっぱり過保護なんだから」
なんだか答えを教えられた気がして少し悔しいが、それでもその気遣いに感謝してそのページを開く。